第18回 勉強会 古事記を読む
【第18回勉強会】
4月10日、松山市にて第18回「ひの心を継ぐ会」勉強会を開催いたしました。
最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、影山正治先生著『古事記要講』を参考にして「八岐大蛇退治の段」を勉強しました。
最後に感想や意見交換を行い、有意義な時間となりました。
以下、感想を掲載いたします。
・善に志すものこそ悪党となり、国賊となる。神代に示された大国主命様の奉還帰一の御栄姿を心に刻み、日々の祈り祭りに努めねばと改めて思ひました。
・大国主命の国譲りの段を読んで、義か理かの選択になった時には神の御心に従う潔さが大切だと思った。それが後の世に偉人と評されるか悪党と評されるかを大きく分けるのだと勉強になりました。神の御心が曇って見えなくならないよう、潔さを大切にしたい。
・久々に国家のことを考える時間になりました。自分の就職や将来の悩みで頭がいっぱいで、負のサイクルに陥っていたような気がします。学問をすることが自信につながると改めて感じました。「私は私」というのが強さであると思っていたけれど、「我が強い」「頑固」と自分らしくあることは紙一重だと思いました。謙虚さを忘れてはいけないと反省しました。維新のために尽力してきた者が最後に最大の障壁となるように、自分を変えよう、進もうと思った時に本当の敵となるのは自分自身であると気づきました。
・影山正治先生の解説から、「今の世に八頭八尾の大蛇は居ないか」という退治されるべき厄災、八俣遠呂智の存在と、大國主命の國土奉還から、「奉還」と「奪還」、「維新」と「革命」、「しらす」と「うしはく」の違いについて考えさせられました。
・大國主命の國譲り。大國主命は英雄である。苦労して多くの仲間と土地を耕し、多くの家を作り多くの人を養った。それを統治する人格も優れていたのだと思われる。天孫の生き方を理解してそれに帰一できたことはそれもまた英雄だからこそとも言える。大國主命は天孫に何を見たのか我も学びたいと思う。