ひの心を継ぐ会は愛媛の先哲竹葉秀雄先生の遺志を継承し発展することを目標とする有志の会です。

勉強会レポート

第42回 勉強会 農士道を読む

4月9日、松山市にて第42回「ひの心を継ぐ会」勉強会を開催いたしました。

最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、菅原兵治先生著『農士道』を読み進めました。
以下、参加者の感想を掲載いたします。

・先日は、農士道の勉強会でした。
中央権力、文化が腐敗爛熟して、地方から新しい力が起こるのは天運の循環であり、農村に生きる者こそ、その使命と価値を知らねばならぬ。という学びがありました。私達は、日本文化を、國の有り様というものを守るだけではなく、今一度、地方から大きなうねりを起こさねばならないのではないでしょうか。そして、その力は自分の生き方への誇りから生まれて来るのです。
ひの心を継ぐ会42 勉強会 農士道 今、私達の生活や國の有り様を見ると、國家中央が地方を虐げるだけではなく、中央権力が手先となって我々の冨を奪い、グローバリストに貢いでいる有り様です。國史における藤原氏末期よりも、足利氏末期よりも世は酷い有り様と言えるでしょう。國を思えばその再興の道は遠く、我々現代日本人を翻って見れば概ね明日の事しか考えぬ小人物ばかりとなりました。
 今朝、地域の神社ですが、詣りましたら、境内の末社等は汚れて荒れて酷い有り様でした。先ずは自分自身地域の神社を清掃し、先人達の遺した遺産をしっかりと守らねばと思った次第です。

・第三節 時勢と農で維新が必ずしも明治維新があるべき指導的規範とされすぎるあまり、後のくるべき第二維新が明治維新のときと似たような形式でおこなわなくてはならないといった思い込みでとらわれがちであると指摘されておりました。今回の読書会では明治維新と昭和維新運動の違いについて参加者同士で議論しあうことができ「維新」という語の意味を深く考えさせられました。今後大なり小なり令和維新といったスローガンも叫ばれそうですが、明治維新のあった時代的背景だけにとらわれず時勢を考えた柔軟な発想の必要性もあると感じました。 

・今回は「農士」とはどうあるべきかを学びました。「農村に居てもできる」という考えを退け、農村に居ることが誇りであるようにせよ。ただ働けば良いのではなく、浮文状態にある現代を正道に戻す使命も担い、常に勉強しなければならない。新規就農を目指す者として、肝に銘じておきたいと思いました。

・農士として生きていく為には農民として精を出して働くだけでは不十分で、学問により自らの使命を自覚し、その大理想の中で農に励まねばならないと学びました。目前の忙しさに追われると実務的な事ばかりに集中しがちなので常に勉学に努める必要を改めて確認しました。

ひの心を継ぐ会42 勉強会 農士道

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