ひの心を継ぐ会は愛媛の先哲竹葉秀雄先生の遺志を継承し発展することを目標とする有志の会です。

勉強会レポート

第54、56回 勉強会 古事記

【第54回,56回勉強会】

10月30日に第54回、11月27日に第56回の「ひの心を継ぐ会」勉強会を松山市にて開催いたしました。

最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、『朗読のための古訓古事記』から、「神世七代の段」「淤能碁呂嶋の段」、「みとのまぐはひの段」について勉強しました。
以下、参加者の感想を掲載いたします。

<第54回>

・古事記を学ぶ勉強会に参加しました。
天地の初発の段で全宇宙が誕生し、陰陽を司る神々が生まれた前回の授業からの続きです。
神世七代の段では十二人の神々が出てきます。
かつて、私は次々紹介される神々のお名前を淡々と流していました。しかし、本当はそれぞれのお名前の中に、世界の成り立ちが説明されているのです。
例えば、別天神の「うましあしかびひこぢの神」ならば、恐れ多く素晴らしい葦牙のように伸びゆく状態の男性的な神と、要するに状況が名前で説明されているのです。
面白いと思ったのが、私たち日本人が崇める神々のお名前を深く読み解いてゆくと、古代の日本人が思い描いていた世界の生成をおぼろげながらも理解できてくるところです。
古代の国民と現代の国民が、神の名前を通じて世界観を共有できるなんて、やっぱりわっくわくです。

・古事記が外部からの視点で書かれているのではなく、内部、神様の視点で書かれているという話が印象に残りました。
また、神世七代の段で様々な神々があらわれて準備が整い、「いざ」というところで伊邪那岐神、伊邪那美神があらわれたというように
神々の名前にきちんと意味があるということを学び、実に論理的にしっかりしている内容だと思いました。


<第56回>

・古事記を学ぶ勉強会に参加いたしました。
いざなぎのみことといざなみのみことが天沼矛を用いておのごろ島を生む段とみとのまぐわいの段です。
先ず最初に神々が作られたものが国土であることに注目しますと、確かに、拠点を先に作らなければならないことは納得です。
どのような民族でも、拠点とする国土を持たないと外国からの侵略の犠牲になります。クルド人や支那の少数民族満州人も他国からの弾圧や文化の消失の危機にさらされていますね。
古代の日本人も、国土を持つことを最優先に考えていたことがわかります。矛という武器をもって国土を作りなすという点にも、古代日本人の闘争心が伝わるようです。
私が面白いと思ったのが、みとのまぐわいの段です。それまでイメージするしかなかった神々の誕生とは一転して、男女の性行為が具体的に著されています。
いざなぎのみこと曰く「あなたはは素晴らしい女だ」
いざなみのみこと曰く「あなたは素晴らしい男だ」
さてさて、どストレートですね。かっこいいです。
国の繁栄とはそのまま人口増加によるところが大きいものです。これも納得します。

・「是のただよへる国を修理り固め成せ」という天神からの命がありますが、 現在の社会こそ混沌として漂っているように思えます。
今こそ神話に立ち返って日本の國體をしっかりと固め直さねばならないと思いました。

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