ひの心を継ぐ会は愛媛の先哲竹葉秀雄先生の遺志を継承し発展することを目標とする有志の会です。

勉強会レポート

第19回 勉強会 土居清良を読む

【第19回勉強会】

4月24日、松山市にて第19回「ひの心を継ぐ会」勉強会を開催いたしました。

最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、竹葉秀雄先生著『土居清良』を読み進めました。今回は「大森帰城」の段まで学びました。『土居清良』は竹葉秀雄先生が若き日に書かれた名著です。戦国時代という秩序乱れる世に毅然として立ち向かわれた清良公とその一族に一読感激せざるなしです。人倫の乱れ、教育の乱れなど、総じて社会の乱れ甚だしき今日にこそ、読まれるべき書であります。
以下、参加者の感想を掲載いたします。

・大森帰城とは竹葉先生の思ひが、強く描かれて居り、感銘を受けた。勤皇の大義を掲げることの出来ぬ世にいかに志をたてるか戦前の竹葉先生の悲しみは、平成を生きる我らが引き継がねばならぬ真情であると思ふ。

・「分かてど開かざる刀の水を断ずるが如し、宇宙の秘奥誰がこれを解き得よう。天地は無限の情海、千愁萬恨誰か之を散じ得よう。されど一度志の発せんか、秘奥を秘奥として生き、憂愁を憂愁として生きて何ぞ我を妨げん。」天地は無限で人知でははかれないが、私も宇宙の秘奥と倶に生きる、純粋な生き方をしたいなと思った。

・「雌伏三年」の章では、改めてこの本に込められた竹葉秀雄先生の思想に強く思いを致すことができました。清良記には特別に勤皇の精神という話は出て来ませんが、竹葉先生はそれを強く感じ取られています。「大森帰城」でも同様ですが、一族の願いを合し、無事に三間大森城に帰城できたことを主従共に喜び、乞食のようになった領民を撫民しもてなす清良の民を思う心を強く感じられました。

・清良公にとって、三間の領民は家族であり、それほどまでに民を思う心が強いのは、先祖代々、一族土着で守ってきた三間という故郷を本当に愛していたのだと思いました。同じ三間に生を受けられた竹葉先生によって、その清良公の思いが現代によみがえり、私も自分の中にある故郷を思う気持ちが高ぶりました。

ひの心を継ぐ会 第19回勉強会 土居清良を読む

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