ひの心を継ぐ会は愛媛の先哲竹葉秀雄先生の遺志を継承し発展することを目標とする有志の会です。

勉強会レポート

第29回 勉強会 土居清良を読む

【第29回勉強会】

9月28日、松山市にて第29回「ひの心を継ぐ会」勉強会を開催いたしました。

最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、竹葉秀雄先生著『土居清良』を読み進めました。今回は「不義を許さず」と「毛利をして千古の名をなさしむ」の段を学びました。『土居清良』は竹葉秀雄先生が若き日に書かれた名著です。戦国時代という秩序乱れる世に毅然として立ち向かわれた清良公とその一族に一読感激せざるなしです。人倫の乱れ、教育の乱れなど、総じて社会の乱れ甚だしき今日にこそ、読まれるべき書であります。
以下、参加者の感想を掲載いたします。

・「不義を許さず」ここで言う不義とは、清良の元親を憎む思いから出ていますが、なぜ清良が元親を憎んだのか反面教師とされた不義を学びました。

・歴史はそれぞれの見方があり、それぞれの立場により変化するが、義を中心に見て行く、清良公の見方を最も快く思った。

・「不義を許さず」の項で清良が元親を批評する言葉の中に、国盗りのために策ばかりで仁義礼智信がない、神仏に誓い言をする起請文も50枚余りも書き、神仏を欺くとは許せないという内容がありました。現代の社会にはそういった人間がごまんと居るので、清良のような人物に現代社会を引っ張って欲しいと願わざるを得ません。

・歴史上に名を残す人物の才智・度量は現代からは想像しがたい物がある。特に戦国の武将などは自分だけではなく一族・仲間・藩の命運を背負った戦いの中で、一瞬一瞬の判断に迷いがなく、いわゆる現代から見れば卑怯な策を用いるにもためらいがない。当時の人から見れば相当破天荒な性格であったと思う。現代の社会に求められる人物は、行儀の良い君子よりも、まさにこういったリーダー的存在ではないだろうか。

ひの心を継ぐ会 勉強会29 土居清良9

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