ひの心を継ぐ会は愛媛の先哲竹葉秀雄先生の遺志を継承し発展することを目標とする有志の会です。

勉強会レポート

第30回 勉強会 農士道を読む

【第30回勉強会】

10月16日、松山市にて第30回「ひの心を継ぐ会」勉強会を開催いたしました。
最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、菅原兵治先生著『農士道』を読み進めました。
以下、参加者の感想を掲載いたします。

・物事の本末関係を具体例に沿って考えて行くといかに人間が本を忘れ末にはしりやすいかがよく分かった。とりわけ都市的生活においてその傾向が著しく、帰農は本を務むる所以であると改めて思った。

・勉強会で農士道を学び参加者との意見交換を行う中で、近代社会の各個人が何処へでも移住でき、多様な職業につくことに対するハードルが本人の努力次第によって低くなってきている現状で、農業という職種の選択を行うことがいかに困難を要するかを知ることができました。私としては、本職として農業を行ってはおりませんが、少しでも多く農作物の栽培を行うよう心がけて、農道的生活に近づけるよう努力すべきだと思いました。

・本来のことを置き去りにしてどんどん話が膨らんでいったり、本当に必要なものは一部分なのに飾りの部分で気を引いたりと、「本」を忘れ「末」に走る事例は日常でもいたるところで見受けられます。現代は「末」ばかりで「本」がない。まるで本物がないように思われます。逆に言えば「末」だけでは偽物ばかりということにもなりうるので、「本」をしっかり意識したうえで、「末」に移らなくてはいけないのだなと思いました。

・今回の農士道では本末関係について様々な視点から考えました。ことばよりこと。理知より情愛。行より蔵。やはり日々末のことにこだわってしまうことが多いので、本を務めるよう意識して暮らしたい。

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