第40回 勉強会 農士道を読む
3月12日、松山市にて第40回「ひの心を継ぐ会」勉強会を開催いたしました。
最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、菅原兵治先生著『農士道』を読み進めました。
以下、参加者の感想を掲載いたします。
・今日で農士の立場から見た日本歴史を読了しました。近代文明の行きづまりから停滞堕落し続ける現代の国情は平安時代末期や足利幕府末期の国情に似ています。今こそ鎌倉時代の武士の如く戦国の英雄の如く、地方にこそ純粋な勢力が養われるべきだと思います。
・久しぶりの参加でした。今回のテーマは「農士道」名前の通り農業をする侍の哲学の話です。心構えですね。ひの心を継ぐ会が無ければまず巡り合わない本でしょう。今日の節で面白かったのは、建武の中興を大御心の実現、楠木正成公の忠烈の精神を極めて尊いとみることは出来るけれども、大御心は別として、中央集権的社会構造が公家の腐敗を招き地方の武士の反乱を呼び、結果として足利氏の手に世が収められることとなったということ。果たして、中央集権国家は国民の為なのか。欧米列強からの侵略から国をまもり、現在、チャイナ、ロシアからの圧力に抗さねばならない近代、現代は仕方がないのかもしれないが、中央集権国家はそれを管理する物に利得が集中し、必ずしも国民を幸せにするものではないと言うこと。この構造は日本において繰り返されてきたのです。農士道は、この点を鋭くついているのです。果てして、地方に住む我々日本人の生き方とは?農業を通して生きる侍の哲学とは?また時間をつけて参加したい勉強会です。
・浮文的状態は何度も打ち砕かれてきたのに、歴史に学んで世紀末的状態に陥らないように自重することはできないのだろうか。然らば我々は歴史に学び、来るべき時のために質を磨いておかねばならない。