ひの心を継ぐ会は愛媛の先哲竹葉秀雄先生の遺志を継承し発展することを目標とする有志の会です。

勉強会レポート

第60回 勉強会 古事記

【第60回勉強会】

1月22日、松山市で第60回「ひの心を継ぐ会」勉強会を開催いたしました。

最初に「愛媛県師友会歌」を斉唱。その後、『朗読のための古訓古事記』から、「夜見国の段」について勉強しました。
以下、参加者の感想を掲載いたします。

・古事記面白いですね。
わかる人が説明してくれて、読み取り方、発想なんかを話し合うとびっくりするくらい面白かった。ぜひ教科書に。

・古事記を学ぶ勉強会に参加しました。今回は夜見国の段です。
いざなぎの命が夜見国にいるいざなみの命を訪ねた際、「決して私の姿を見てはいけない」と交わした約束を違えて彼女の姿を見てしまいました。
その結果破局を迎えるのですが、彼女は恥をかかされたことに大激怒するのです。
我が国は恥の文化と評されます。古事記が編纂されて1300年以上が経過しましたが、日本人は太古の昔から名誉を重んじる民族だと理解できます。
このことは、子どものころから相手が嫌がることはしない、周りを考えて行動するといった考えが根付いている、日本人の思いやりの心に通じるのだと思います。
多くのことを語らなくても互いに理解しあえることに、日本人同士ならば安心感を得られますね。 私の場合空気が読めない部分がありますので、余計なことを言っていつも恥をかいています。

・もし伊邪那岐神が約束通り伊邪那美神の姿を見ずにずっと待っていたら、天照大御神も須佐之男命もお成りになっていなかったかも知れない。そのまま永遠に待ち続けて神話が完結していたかも知れないし、伊邪那美神が黄泉国から戻って国生みを続け、別の神話になっていたかも知れない。この岐路はとても重要なところだと思った。
また、伊邪那美神が一日に千人殺し、伊邪那岐神が一日に千五百人生まれさせるというところは、伊邪那美神のほうの力が強くなると人が生まれなくなって少子化になるわけで、何となく現在の状態をあらわすことになるような気がした。

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